夏の高校野球が終わって


 平成30年10月
 横田 昇(さいたま市在住)

  100回目となった夏の高校野球が8月21日終わりました。1915年に始まり その間不幸な戦争で中断を余儀なくされた時期を乗り越え100回目となりました。平和のありがたみが実感できることでもあります。
  滋賀県代表として近江高校が出場しました。1回戦から3回戦の試合を観て、ひそかにベスト4もしくは決勝戦進出を思いましたが、残念ながら金足農高校に1スクイズ2得点を取られ敗退しました。一瞬のスキのことで選手にとっては悔やまれることと思います。わたくしの世代(S23.3生)では県下の私立高校は近江高校と比叡山高校そして近江兄弟社高校がありましたが、もっぱら近江高校に親近感がありました。又 北高入学時担任の先生がその後近江高校の校長になりましたので一層です。しかし甲子園で勝つことの難しさ、更に更にレベルアップをしないと決勝進出は難しいようです。ガンバレ近江!
近江高校は近江絹糸を営んでいた夏川氏によってS13年創立しています。近江絹糸はT6年創業で戦前には巨大企業にまで成長しました。現在高校の理事長は夏川氏の孫の方です。
  金足農業については、近江が負かされるまで気づかずまず所在地からの勉強でした。秋田市内の学校ならば秋田農業高校と名乗って当然と思いましたが、OBや地元の熱い気持ちがあるように思います。女子より男子学生が今でも多く、公立でここまで躍進したことに本当に敬意を表します。素直で親思いの受け答え、まだまだこのような気風が地方に残っていたことにホット安心しました。私は浦和に住んでいますがサッカーより野球に興味があります。是非 輝星投手はプロ野球に進み野球を盛り上げていただきたいです。元日本ハムの大谷選手に続いてほしいです。
  優勝した大阪桐蔭高校は春夏制覇2回文句なし立派な成績です。大阪桐蔭高校は創部S63年であり決して伝統校ではありません。しかし甲子園での活躍は素晴らしく立派の一言です。野球部は「チーム全員の心を一つにして1球1球に想いを注ぎこむ 1球同心」をモットーとしています。全国から第一級の選手を集め勝つことはかえって大変と思いますが、西谷監督は学生野球部時代控えの捕手ながら主将を務めています。気配りの人と思います。根尾選手でありますが彼は岐阜県飛騨市出身です。今大会2試合13回投げ、打率471率2本塁打で投打に活躍しています。中学時代 全国スキー大会に優勝しています。更に中学時代の成績はオール5だそうです。天は2物も3物も彼に与えたようです。
最後にわが母校 長浜北高校についてです。北高校は県大会優勝2回 甲子園には夏春1度ずつ出場しています。私が2年の夏1963年初の甲子園出場でした。残念ながら1回戦秋田・能代高校に12-1で負けました。何故か前の試合で下関商業の池永投手をみて余りの違いに応援の元気をそがれた感じを受けてしまいました。バス27台で応援に駆け付けましたが開通間もなくの名神高速道路を走り、余りの美しさに感動すら覚えました。その後名神高速が滋賀県を成長さす最大の起爆剤になったことは間違いありません。新しい時代の幕開けでした。しかし湖北までは成長の波が及ばず、昭和の終わりになり市民一人ひとりの町おこしで漸く町に活気が戻るようになりました。
  今年の酷暑の中、高校野球を見ながら様々な思いにふけりました。
 以上