鳥 居 本  

令和1年12月
福井 政二(さいたま市在住)

  滋賀県人でも御存じない方も居られるかも知れません『鳥居本』。近江鉄道の米原駅を出て 彦根の一つ手前の駅が鳥居本駅です。
その昔は中山道の宿場 鳥居本宿でした。 7月の総会で100余名の集合写真を撮って頂いた馬場さんに写真を送っていただき、ついでに何か古郷の写真を、とお願いして送っていただいた写真(上の2枚)で馬場さんの故郷と知りました。
  私はいつも帰省するときには、米原駅から近江鉄道で八日市駅まで利用しておりますが、鳥居本駅で降りた事はありません。いつも通過でしたが、馬場さんの故郷ということで認識を持ちました。
  今の住まい浦和に移って45年近くになります。平素、私 平日の3時頃、家の近くの日の出通りの横断歩道で小学生の下校時に交通安全のため、旗を持って見守っています。現実はわがそろばん塾へ来る子供のためなのですが、信号のない横断歩道なので危ない、特に直ぐ先にバスの停留所があり、今問題になっている危ないバス停の一つかも知れません。
ほんとに横断歩道でも車は停まりませんね、知らん顔してそのまま行きます(車運転する方 気をつけて下さいね、事故起こしたらおしまいです。私運転止めたので特に思います)。   
  今回発行の会報“彩のおうみ”の表紙を飾った信楽の水彩画の作者久田泰平君が作った「飛び出し坊や」の標識を手に入れましたので、交通標識につけようと思ったら警察暑で止められました。簡単には付けられないみたいです。
  そんなある日、いつものように道端に立っていたら白バイの警察官が来て横に停まり、道を眺めます。するといつもは無視する車が止まります、現金なものです。その警官と雑談、
「横断歩道ですが中々普段は停まりません、駅からの道幅が 広がり車の量が増えたし、下り坂でスピードが出ており危な いところです。飛び出し坊やをつけようとしたら止められま した」と言ったら「その坊や 私の田舎では一杯ありますよ」 という「ええ何処」と聞いたら「鳥居本から出て来ました」 と「へえ私は日野ですよ」と話。名前を聞いたわけでなく 再会することはないかもしれないがこんな出会いもあるの だなと思いました。