祝!元号“令和”にことよせて


 平成31年6月
福井 政二(さいたま市在住)
初春の令月にして 気淑(き よ)く風和(やわら)ぎ
  梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す(万葉集より)

  改元と言う元号の変わり目に二度目の遭遇をした。昭和→平成 は天皇崩御によるもので慌ただしい  ことであったが、今回の 平成→令和 は天皇のご退位と言う事で、準備期間もあってどちらかと言うと  お祝いムードの中で行われた。退位による改元は200余年振りと言う事であるが、新憲法下ではまだ法律が定まっておらず、立法から始めなくてはならずたいへんなことであったと思います。   
   世界でも日本だけという元号、元号は飛鳥時代の645年に「大化」から始まったとされ、今回の令和は249番目となります。以来改元は天皇の交代だけでなく、天変地異や飢饉、戦乱などいろいろな理由で行われてきましたが、明治時代からは天皇一代に元号一つの「一世一元」制が導入されました。   
  日本にはもう一つ皇紀と言うのがあって、私は昭和15年生まれで世の中は皇紀2600年と言う記念すべき年で、東京では提灯行列もあったと聞きました。
  今年は 西暦2019年 皇紀は2679年 平成31年 そして令和元年である。   
  第126代の新天皇、万世一系の天皇家、男子の減少であれこれ言われているが、はたして・・・・・   退位と即位が行われ、4月末から5月初めにかけてはいろいろな儀式が行われたが、世の中は10連休で沸いた。   
  この機会にと言うわけではなかったが、首都圏ブロック会で行われた「花見会」で特別参加し武蔵野陵を訪れた。 4月14日高尾駅に集まった7名、駅から歩いて森林総合研究所の中の多摩森林科学園へ。ここは全国から集めた桜1000本以上、蕾あり、咲き始めあり、満開あり、散ったのもあって桜を満喫。園内の行程が山あり谷ありの結構なハイキングコースになっていて、気持ちよい歩きが出来ました。
   足を伸ばして武蔵野陵へ。昭和天皇と高淳皇后、大正天皇と貞明皇后の陵墓参拝、まだ人は少なく静かでした。立派な陵墓ですが、今度世界文化遺産に登録されるという「百舌鳥・古市古墳群」は規模が違います、仁徳天皇陵は486mもあるそうです。   
  そして今一つ、地元の「原山山の会」で、マスターズと称して軽いハイキングをやっているグループで皇居一周を歩きました。4月27日晴れた暑い日、すでに二重橋周辺では警備が見られテントが立てられていて、人も結構多かった。二重橋から桜田門、国会議事堂から千鳥ヶ淵、靖国神社から武道館、そして天守台へ。もとはここに天守閣があって、遠く富士山から筑波山、眼下に江戸の町から東京湾が見渡せたことでしょう。結構広く安土城の天守閣跡より何倍も広かった。徳川家の威厳が察せられる。このあたりが皇居東御苑の広~い原っぱ、大奥・中奥・・・・があったという。10月の大嘗祭はここへ建屋されて行われる予定とか。大手門から出たが、出る人・入る人で混雑していました。