【中山道ときん藤】 |
令和3年1月 深谷市 きん藤旅館 石川克正 |
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当館は江戸時代文政年間に中山道深谷宿で旅籠(はたご)として開業しました。創業者の西村藤平(とうべい)が近江国栗栖村、現在の滋賀県多賀町栗栖出身ということは墓石から知ることができました。『きん藤旅館』という屋号は、近江の“近”と藤平の“藤”をとり、“きんとう”となったそうです。
初代藤平から、近平→清三郎→勝治→栄治と代を継ぎ、現在は私、6代目の克正が割烹旅館を切盛りしています。地域に根差し、地域にお世話になりながらの商売ということを念頭に置き、家訓の『誠実呼客』を守りながらの商いが私たちの生業と思っております。 【渋沢栄一翁とまちづくり】 近江商人の経営哲学「三方良し」と、深谷市郷土の偉人渋沢栄一が生涯唱えた「論語と算盤」に、どことなく親和性がある事を感じながら経営を見つめてきましたが、知れば知るほどその考え方の奥深さに圧倒されています。それでも日本流の経営哲学の本質がそこに秘められている感覚を覚えずにはいられません。 今、深谷市では令和3年NHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公渋沢栄一生誕の地として注目をいただいており、栄一翁顕彰事業を長年取り組んでいた市民として大変嬉しいニュースになりました。また、2024年には新1万円札の肖像として採用されることも決まっております。近代経済の父として日本経済発展に貢献した栄一翁の精神と、福祉の心、世界平和への願いを全国に、そして世界に発信できる絶好の機会を授かることができました。 当館もこれまで微力ながら、栄一翁の解説と経営哲学についての講座を自主開催し、市内外から研修でご利用いただいておりましたが、この機会にさらに多くの方のご利用を受け入れられるよう準備しております。 近江商人の経営哲学と深谷市の渋沢栄一の精神に触れながら、一緒に学んでみませんか。よろしくお願いします。 |
きん藤旅館 | 6代目 石川克正 |
生年月日: | 昭和42年12月4日(53才) |
経 歴 : | 国立千葉大学法経学部卒 |
箱根強羅花壇で6年間板前修業 | |
現在は家業を経営しながら深谷市議会議員を務める(4期目) |
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中山道にたたずむ「きんとう旅館」 | 栄一翁に扮した6代目 | 深谷牛と深谷ねぎすき焼コース |
註. | 5代目石川栄治さんは長年埼玉滋賀県人会会員で、深谷フェステバル等では たいへんお世話になりました。残念ながら昨年亡くなられ、ご子息の克正氏が 当会初めての法人会員として入会されておられます。(編集部) |
深谷市では、毎年春秋に行われる「深谷花フェスタ&オープンガーデンフェスタ、」が有名で、 当会でも何度か探花会で見学に行っていますが、残念ながらコロナ禍で昨年は中止になり、 今年は どうなることやら、今の状態では開催中止やむなきかと思いやられます。(編集部) |