バージーファーム

 
令和4年2月
飯島 恵子(所沢市在住)
  日頃私たちが口にする野菜は店できれいにパックされ、私たちは買ってきてすぐにそれを調理することが出来ます。しかし店頭に並べられるには、畑から収穫してドロを落とし、汚い部分は切り落とし、いくつかの工程を経て店に並べられるのだということを改めて実感しました。二年前、野菜作りなどド素人の私が、数人の仲間と畑での野菜作りに挑戦し始めたのです。  
  しかし、何から始めたらいいのか、植える野菜の種類は?畝作りは?…。畑作りのノウハウを学ぶ為、指導していただく人を頼みイチから教わることにしました。  
  グループの皆が立派な年齢、バァバやジィジの為、ファーム名「バージーファーム」。借りた場所は広大で、多分夜はウサギやタヌキの運動場かもという場所です。実際かわいいウサギを目撃しました。  
何でも作ることが出来る指導者がいる万全の準備で始まりましたが、元々畑ではなかった場所。初年度は草を刈り耕運機で耕しましたが、土が良くなく粘土質のように夏の雨が少ない時期はカチカチにヒビ割れがしたりしてうまく育たない野菜もありました。しかし二年目からは土も落ち着き、美味しい野菜が収穫できるようになりました。  
  泥付きの野菜を家に持ち帰り台所に立つこと数時間、店頭に並んでいる野菜は手間が掛からない分、高くて当たり前を実感しています。何より農薬は出来る限り使わないため虫もいっぱい、だんだん慣れてきて虫さんとも仲良しになりました。
  畑作りなどあまり興味なかった私ですが、やってみると面白い!苦労した分収穫の喜びもひとしおです。コロナ禍でステイホームが強いられていますが、広大な畑ではコロナは実感せずに、楽しい畑作りをする日々です。