湖国寮をご存知ですか?

 
令和4年6月1日
福田  博一(さいたま市在住)
  皆さん、コロナ過の中いかがお過ごしですか?コロナになってから働き方も大きく変化し、会社に行くのが当たり前の時代から、在宅勤務(テレワーク)という働き方が一気に普及し、私も在宅勤務併用でフルタイムで仕事をしています。
一方で、令和2年7月から縁あって公益財団法人「湖国協会」の理事をボランティア活動の一環で務めさせていただいています。「湖国協会」というよりも、「湖国寮」と言えばご存知の方もいらっしゃるかと思います。実は、私も大学時代4年間お世話になったOBです。
(三日月滋賀県知事も湖国寮OBで1990年から4年間過ごされています。)
湖国寮は、もともと滋賀県やゆかりの財界人の出資で、1954年東京都文京区に男子寮として誕生。その後1960年に東京都武蔵野市(最寄駅:三鷹駅)に移りましたが、地方自治体の行革の一環で寮の維持費と補助金が打ち切られ2006年3月末で一旦閉鎖が決まりました。 その後、寮OBが自主再建を模索し、寮再建築の資金調達の目途も立ち、閉鎖から6年後の2012年3月に現在の新湖国寮が誕生しました。これを機に「湖国協会」は、OBが役員を引き継ぐことで完全民営化し現在に至っています。
湖国寮は、5階建て66室で一室の広さは約24平米で2人での使用を想定した設計。各部屋に風呂とトイレがあり、机と椅子、ベッドのほか、冷蔵庫や洗濯乾燥機といった家電類もあらかじめ備え付けられています。私の入寮当時は、机と椅子、畳式のベッドはありましたが、風呂やトイレ、洗濯機は共同で冷蔵庫はありませんでした。当時と最も異なるのが男子寮ではなく、男女とも入寮できることに加え、滋賀県出身者以外の方も入寮できることです。 現在、入寮生は57名(男子:29名・女子:28名)で今年4月からの新入寮生は、コロナ感染対策として、原則1人1室使用に限定しています。
開寮10年目を迎え、寮室の電化製品の故障・修繕も多くなってきており、その買い替えも含め建物・設備の長期修繕計画も必要になってきています。
皆さん方の中にも湖国寮OBの方もいらっしゃれば、地元のお知り合いの方や子弟の中にもお世話になった方もいらっしゃるかと思います。
湖国寮の魅力は、日曜祝日を除いて、栄養バランスの取れた朝夕の食事が提供されることはもちろんですが、自分が通う学校以外の故郷を同じくした友人も作れ、気兼ねなく滋賀言葉で話せるところかと思います。時代が変れど故郷の温かみを感じる世界があります。
最後に皆さん方のお知り合いのお孫さんで首都圏の大学・専門学校に通う予定の方がいらっしゃれば、是非「湖国寮」のことをご紹介頂けますと幸いです。